12月初め、とても衝撃的なニュースが飛び込んできました。
それは、日本の学生たち(15歳)の読解力が連続して落ちてきているとのデータでした。
3年ごとに行われるPISAのテストで、前回の8位から15位に後退したとのこと。
国語を教える者としては非常に危機感をいただいております。
国語は生きていく上の基本であると考えております。
そして、当教室では、「国語」とは言葉を使いこなせる力と定義しております。
現在学ばれている他の教科を理解する上で大切になるだけではありません。
言葉を上手に使うことができれば、自分の心の状態を言葉にして知ることができます。そして、良い言葉を使うことで、自分の心の状態もプラスに持っていくことができます。
さらには、自分以外の他者とも上手にコミュニケーションをとることができるので、良好な関係を作ることも可能です。
教室では、特に後者の2つ、「自分の心の状態をプラスに持っていくこと。」と「他者と良好な関係を作ること。」の能力を習得してもらうべく授業を行っております。
そして、これらの効果は他の面にも表れてきたと思っております。
それは、「人前で自分の想いを表現できること。」です。
集団の授業では、毎回、授業最初に簡単なスピーチをしてもらっております。また、中学生 クラスでは、自分の意見をしっかりと述べてもらう授業をしております。
その過程で、特に中学生以上の生徒たちが、大勢の前でプレゼンテーションなどを堂々と 行い、様々なチャンスを手にしている姿を見てきました。
このように、言葉を使いこなせる力を身につけることで、自分の可能性を大きく広げることが できるのです。
そして、来年度からは「少人数ゼミクラス」を新たに設けて、「読解力の基礎」を丁寧に指導していく予定です。
最近、新井紀子先生が書かれた「AIvs.教科書が読めない子どもたち」では、東ロボくんという人工知能がMARCHの合格レベルに達する一方、文章を正確に読めない子供たち(残念 ながら、大人も怪しいそうです…)が少なからず存在するという衝撃の内容も発表されました。
「文章を正確に読むことができない」ということは、新しい知識を自分で習得していくことができ ない。」という結果を生み出します。
つまり、「読解力がない」ということは、「自学自習ができない。」ということになってしまうのです。
「自学自習ができない」ということは、誰かに教えてもらうまで学習ができなくなってしまいます。そして、これは私の主観ですが、その延長として、「自ら考えることをしなくなる。」結果を生み出しているのではないかと感じています。つまり、現状に問題が発生した場合、自分で問題点を抽出したり解決策を考えたりすることが出来なくなってしまうのです。自分が困った状況に立たされても、何もできず、その場に立ちすくむだけになってしまいかねません。
これからの教育が「思考力」「判断力」「表現力」を重視する流れの中で、近いところでは大学受験、ひいては社会に出てからも大変不利な立場に追い込まれます。
「読解力」を習得し、「自学自習」できるお子さんになってほしいと願っております。
色々と「国語」を学ぶ必要性を記載して参りましたが、細かい授業内容等文章だけではなかなかお伝えすることが難しい内容もございます。
そこで、次の日時において、新年度説明会を行います。
日程は次の通りです。
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